ネットが原因で中傷が起こるわけではないので、イジメ加害者が納得していなければサイトを消してもイジメ舞台の場所が変わるだけだ。ネットはあくまで手段のひとつの道具でしかないので、下手をすると今までネットですんでたウサ晴らし手段が消えたことで、現実での暴行行為に移るかもしれない。
記事に出ている「サイトをかぎ回っている」は事実なので中傷ではないと思う（勿論それだけな表現のわけはないが）。そのネットの場で意見を言うのではなくて、一方的削除にて人の居場所を奪う事で解決したつもりになってるのがまずい。
mixi上で中傷書き込みがあったら（漏れもよく言われるw）mixiそのものを消せば終わるか？ そこにいるやつが納得しなければ、場所をかえて見えにくい所で続きが起きるだけだ。
中国がチベットデモを悪として規制してる構図と（あれも向こうは正義だと思ってやってる）思想的には大差ないことに気づいてないのか？ あれもチベットデモの起きる根本的原因を放置してデモを弾圧したり報道規制をして問題を見えないようにしてるが、そんなことで終わるわけがない。
何でこうも何処も規制すれば安心だという幻想を抱けるんだ。余計に酷くなるぞ。山に緑のペンキをまいて緑化だと言ってるのと同じ。見えなくすることで解決したと錯覚してるだけ。麻酔で痛みを感じなくして、痛くないから安心だと思って、傷口を修復不能な取り返しのつかない状況にまで追い込むようなもの。
らき☆すた４話にネット上でヤマカンが中傷されてる描写があるが、そのサイトを消せば書き込み者の思いは消えるものだろうか？ 実際にはそうではないのはわかるな？
学校裏サイト、削除頼んだ教諭が中傷書き込み被害に
(読売新聞 - 04月17日 11:57)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20080417-OYT8T00529.htm
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=463395&media_id=20
横浜市内の市立中学校の「学校裏サイト」で中傷された生徒から相談を受け、サイト管理者に削除依頼をした同中教諭が、同じサイト上で「サイトをかぎ回っている」などと中傷される被害を受けていたことが１７日、分かった。同市教委によると、教諭は、裏サイトの管理者あてに実名で削除依頼をメール送信。その直後、教諭個人を中傷する書き込みがあった。実名は出なかったが、名前の一部を引用され、学校関係者であればわかるようなものだったという。
今年２月に市内の全１４５中学校を対象に行われた裏サイトに関する調査の中で、同様の削除依頼をしたことがあると回答した６８校の担当教諭の一人から、市教委に相談が寄せられた。同市教委は「生徒から相談を受けたら、削除依頼しないわけにはいかない。今後も教員による削除依頼は行う」と話している。
（2008年4月17日 読売新聞）
中国がやってるネット検閲も、検閲側は正義の意識で中国に対する悪口を見つけては消して罰っしているのだから意識的には変わらない。向こうは向こうの立場で中国の事を叩く“悪い奴”を制裁しているのだから。
そういえばコメントで教えてもらったが、中国によるチベットへの被害を人々に知らせようと２ちゃんに中国批判の書き込みを繰り返していた者も通報されてアク禁されたようだな。
■関連
080413 「中国の正体っ！」 マルチポスト荒らし報告
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1208014876/
