げろみ日記

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日本電子書籍出版社協会で、囲い込みされる側のメリットはどんなのなのだろう

いつのまにか新たな強制規制組織や何でも牛耳るJASRACみたいになったりして。
場合によっては、本来なら著作者が開放できる作品も出せなくて飼い殺し状態に。

asahi.com(朝日新聞社):電子書籍化へ出版社が大同団結 国内市場の主導権狙い - 文化
(略)
著作権法ではデジタル化の許諾権は著作者にある。大手出版社幹部は「アマゾンが著作者に直接交渉して電子書籍市場の出版権を得れば、その作品を最初に本として刊行した出版社は何もできない」と語る。日米の「綱引き」で作家の取り分(印税)が紙の本より上がる可能性は高い。出版社から見れば、作品を獲得するためにアマゾンとの競争を迫られることになる。
(略)

デジタル雑誌記事「1本20円以下」3割‐ニコニコニュース

http://www.nicovideo.jp/watch/nm9366901

日本電子書籍出版社協会設立に思うこと。 - 知ったかぶり週報
(略)
★紙の本の出版権とデジタル化権の抱き合わせには反対
上記報道を受けて、一方で著作者の立場からは「紙の本とデジタル化を法的にいっしょくたにされてるのは困る」という意見が出てきている。著作権者としては、あの新聞記事を見たら、こういう主張にもちろんなるだろうな。自分も以前、紙で書いた原稿をそのままネットに転載された時、「見え方の違い」に違和感を覚えたことを思い出す。執筆者としては「どんな媒体に乗るか」を想定しながら書いているわけで、メディアを変えるとなんとなく文章そのものの印象も変わる気がしてくる。それを「出版社に預けたらもうこちらのもんで」と言われてしまったら、ねぇ。
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★結局のところ、出版社はこの先「この会社で本を出すメリットは何か」「ウチで本を出すとどんなサービスが付加されるか」ということを、著者に対してきちんと提示し、「それならおたくにまかせましょうか」と信頼していただけるかどうか、にかかっているのではないか、と私は思っている。
(略)
大手出版社でも刷り部数をどんどん減らしており、あまつさえ「作り部数に対する印税支払い」ではなく「実売部数に対する印税支払い」を要求してくる所すらある。こうなると、「老舗だから、大手だから」売れるという時代ではなくなってきている。
(略)

話はかわるけど、ケータイコミックでの元漫画との印象のかわりぶりは異常。
媒体が違うので当然だが、見開きレイアウトが前提の本と見比べると
同じ作品でも完全に別物だと思ったほうがいい。
規制で、絵ごと切られたり修正されてる所も多いし。
(裸あると携帯では生首だけになってるのもあるよ)

ケータイ漫画だけ見てヤバく思っても、本を見たら良かったり
逆に携帯でのほうがいいのもあったりなかったりなので
片方だけのメディアで作品判断をすると危険かも。

紙の本の出版権とデジタル化権の抱き合わせには反対[絵文録ことのは]2010/01/14
(略)
著者の立場として、紙の本の出版権とデジタル化権を一体化しようという、この一部大手出版社の方向性に強く反対する。そして、私は今すぐにでも、将来のキンドル日本語化に備えて、アマゾンと直接交渉する意志があることをここに表明しておく(ただし、一部条件つきではあるが)。
(略)
「出版社の諸事情によって出版されなくなった完成原稿」だとか「出版社には増刷するつもりもないのに絶版にはなっておらず、権利だけ囲い込まれていて、そのために他社から出すこともできなくなっている本」を、書き手の判断で電子出版できる可能性があることは、非常に魅力的である。たとえさほど売れないとしても、電子出版なら(最初の執筆や電子書籍フォーマットへの変換などのコストは別として)売れなくても損失にはならず、売れただけの利益となる。

これは、一般の書籍による印税収入と比べてどうなるだろうか。
(略)
実際に契約書を見直したのだが、この出版契約は3年とか10年とかになっている。そして「契約期限切れのnカ月前にどちらかが解除の申し入れをしない限り、自動更新される」となっている。これにより、たとえば出版社が増刷する意図のまったくない本であっても、その本の出版権はずっと囲い込まれてしまうことになってしまう。絶版ということになれば契約も解消ということで他社から出したっていいわけだが、幸か不幸か私の本は「絶版」扱いにされたのではなく、ただ単に増刷がかかっていないだけなので、新刊を入手できない状況が続いたりもするわけである。

言ってしまえば「増刷するかしないかは出版社が決めるが、その間他社から出すのはダメ」という契約が出版権契約なのだ。
(略)

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