げろみ日記

自分用のメモみたいなもので人に見せることはあまり考えていません。適当に適当です。カテゴリつける気力ないので はてなの各グループのテーマ内容に合った日記は各自 日記内検索で見つけようw

メモ:宮崎監督「悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない」

少し前のTVアニメの最終回は、若本声の仮想悪を皆でリンチして終了のものが多かったな。
そして日本の状況は、大人がヴァーチャルが悪という割に、子供への挨拶も罰則にしたり、木登りは危険なので枝を切ったり、公園から遊具を撤去とか、現実からも現実を遠ざけようとする方向に向いてる感じがするのだけど、どうなんだろう。川もコンクリで囲ったほうがかえって浄化能力が低下して汚くなったり危険になったりするのだけど、今の大人の指導にはそれに近い雰囲気を感じる。

Business Media 誠:“ポニョ”を作りながら考えていたこと:悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編) (1/4)
(略)
(その保育園は)部屋の中に階段があったり、はしごがあったり、穴が空いていたり、それから伝統的な日本の畳や床の間や障子が入っているような不思議な建物です。庭には山や大きな石や、いかにもぶつかると痛そうな石の階段や砂の坂道や、それから落っこちそうな池があります。

 今年の4月から始めたのですが、子どもたちをそこに放つと、ハラハラドキドキ鳥肌が立つような恐怖を感じます。しかし、子どもたちは環境を利用して、敏しょうに転がって、泣きもしないのです。池の中に入って遊び、木の実を拾って食べ、はいながら砂の坂道を登り、滑り降り、本当に見事なものです。
(略)
この国が一番やらないといけないことは、内部需要を拡大するための橋を造ったり、道路を造ったりすることではなく、この子どもたちのための環境を整えること。常識的な教育論や日本の政府が言っているようなくだらないようなことではなくて、ナショナリズムからも解放されて、もっと子どもたちの能力を信じて、その力を引き出す努力を日本が内部需要の拡大のためにやれば、この国は大した国になると信じてます。
(略)
子どもたちが字を覚える前に覚えなければいけないことがいくつかあって、これは石器時代からやってきたことです。自分で火をおこして、燃やし続けて消すことができる、水の性質を理解している、木に登れる、縄でものをくくれる、針と糸を使える、ナイフを使える。これだけは国が責任をもって子どもたちに字を教える前に教えなければいけないと思っています。

 本当は国がやらなくても両親や地域社会がやるべきなんですけど、地域社会をこの国は経済成長のために破壊してしまったので、それを時間をかけて取り戻さければならないと強く思ってます。
(略)
「自分の愛する街や愛する国が世界にとって良くないものになるという可能性をいつも持っているんだ」ということを、
(略)
――麻生首相がアニメ・漫画好きと公言されていますが、これをどうお考えになっていますか?

宮崎 恥ずかしいことだと思います。それはこっそりやればいいことです。
(略)


Business Media 誠:“ポニョ”を作りながら考えていたこと:「世界は美しいものなんだな」と感じてくれる映画を作りたい――宮崎駿監督、映画哲学を語る(後編) (1/4)